神想観を毎朝夕一回20分乃至30分間実修せよ。
どんなに忙しくとも一回は必ず実修せよ。
而して、自己が神の子であり、物質身ではなく、霊身であることを自己の想念に深く印象せよ。
自分を扶けるものは、自分の信念のほかにはないのである。 信念を強化し得た程度に従って、あなたは何物にも冒されず、傷つけられることはないのである。
『天地一切のものと和解せよ』 との神言を自己の生活に実践するための根本となるものは先ず、この世界が 「神一元の世界」 であるとい 「唯神実相」 を深く理解し、それを信念としなければならないのである。
もしこの世界が一元の世界でなく、目的や想念を異にするところの “多元” より発生したものであるならば、目的と目的とに食い違いや衝突を生じ、根本的に完全に和解し得ない原因を内に蔵していることになるのである。
それ故に、先ず、この世界の一切のものは、叡智ある唯一神によって創造せられたものであり、その唯一神のほかには、如何なる積極的に実在する力も存在しないことを、心にハッキリ承認すべきである。
そのことを心にハッキリ承認しないで、神の創造による善なる金剛不壊の身(しん)でも、それを時には破壊する力が又別に存在するのだという考えが、かすかにでも残っていると、考えは想念であるから、みずからが、みずからの想念の実現力によって、自己を冒し傷つける事が発生して来るのである。
谷口雅春師 『生長の家』誌 昭和47年新年号