『人事を尽して天命を待つ』 これが普通の考えであるが、
谷口雅春先生は 『人事を尽す必要はない』 と仰言る。
では何もしないでブラブラしておいでかと思うと、
五人分も十人分もお働きになるのである。
先生は歴史始まって以来、人間に与えられた最高級のラジオ・セットで、
神からの啓示を刻々にお受けになっているのであって、招神歌にあるように
『吾が業は吾が為すにあらず天地を貫きて生くる御祖神の権能』
と云う、この御言葉をそのまま行じておられるのである。
同じことをしても自分がするのではなく、
神が吾をして為さしめ給うのであると思う時、
少しの 『りきみ』 も 『疲労』 もなくなるばかりでなく、
感謝が湧いてくるのである。
『人事を尽す』 と云う言葉の中に
『自分がしなければ ・・・・・』 と云う
『我の心』 が働くのをいましめられて言われる先生の
『人事すら尽す必要はないのですよ。 神様に総てをおまかせするのです』
この御言葉が、私の五臓六腑に沁みわたったのである。
徳 久 克 己 『隠田清話』より
光明法話の過去記事は左欄『今日の言葉』