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Channel: 晴れときどき競馬とホークス
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人々に好印象を与えるもの

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 多くの人々の協力を得ようと思うならば、人々に “よき印象” を与えることが出来なければならないのである。

 発声音の 『コトバの巧みなる者』 必ずしも人々に良き印象を与えるとは決まっていないのである。 表現は、 “示し” であり、 “申す” であり、従ってそれはコトバであり、 『神の創造力』 であるから、あなたの一挙手一投足がコトバである。

 『身のこなし』 『態度』 などもコトバである。 『身のこなし』 『態度』 などがブッキラ棒であり、荒っぽく、傲慢であるならば、他から受け取られる印象は決して “よき印象” ではあるまい。

 『出る杭は打たれる』 『能ある鷹は爪をかくす』 『実る程、頭のさがる稲穂かな』 という諺が示すところの教訓は処世の上で学ばなければ、人々に好印象を与えることはできないであろう。

 知識や能力がすぐれていても、それだけで人々に好印象を与えることはできない。 “生意気な” という感じや、 “少才子” というような感じは、そんなに好い感じを人々に与え得るものではない。

 人々に好印象を与えるのは、その人のもつ誠実なという感じである。 物事に丁寧親切な態度である。 何事にも愛が深く、すべての事をおろそかにはしないという感じが、その一挙手一投足の間にもあらわれるような心境を養うことが大切である。

 それは一夜漬、ある尊敬すべき人に面したときだけ、その場をとりつくろっても、それは見えすいた虚構であり、うわ面の技巧であることは、直ぐに看破られるものである。 本当に、表面(うわつら)でなく、心に愛と誠実とをもつようにしなければならない。

 

              谷 口  雅 春 師  『理想世界』誌  47年5月号



光明法話の過去記事は左欄『今日の言葉』

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