産経 2014.8.8 18:24
先の大戦末期に天皇陛下や政府機関の移転先として建設が進められた 「松代大本営」 (長野市) の象山(ぞうざん)地下壕入り口の看板に、朝鮮人労働者が作業に加わった経緯について 「強制的に」 と記していた部分を、市がテープを貼って削除していたことが8日、分かった。 今後、この表現を削除した新たな看板に作り替える。
市は同日の記者会見で、理由について 「専門家の意見を聴き、全てが強制だったわけではないと判断した。 看板の内容は全員が強制だったという意味になってしまうので適切ではない」 と説明した。
市によると、象山地下壕は一部を平成2年から一般公開し、朝鮮人労働者は 「強制的に動員」 と看板やパンフレットに記されていたが、見学者らから 「強制ではなかったのでは」 との指摘が電話やメールであった。 このため、松代大本営を調査している研究者に聞き取りをしたところ、一部の朝鮮人は収入を得るため工事に参加していたとの意見があり、昨年4月に 「強制的に」 という文言を消してパンフレットを更新、同年8月に看板からもこの表現を削除するためにテープを貼ったという。
全国にある偏見悪意に満ちた看板銘板の削除撤去が、良識ある市民の声で進んでいるのはいいことです。