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Channel: 晴れときどき競馬とホークス
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すべての富を私的所有としてはならい

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 人が繁栄の道に乗るのは、実相世界に於ける神の無限のよきアイディアが現象世界に顕現するためであって、本来“神”のものであり、実相世界の裕かなる光景(すがた)が地上に顕現したのであるから、それは決して個人個人の所有ではないのである。

 この財産は、自分の“永遠の所有”だなどと思ってはならないのである。 また実際に何人も何物をも永遠に所有することはできない。 たとい○○○○氏が百億円の財産を生前につくっていたにしても、氏はやはりそれを永遠に所有し得ないで、霊界に旅立ったのである。

 金銭は無論のこと、土地も、家屋も、すべて永遠に個人の所有ではあり得ないのである。 それは確乎とした“物質の固まり”のように見えているけれども、実相世界にあるアイディアの投影であるから、アイディアは普遍的存在であるから永遠に私的所有は許されないのである。

 私たちは、ただ一時、現象界に影を映したところのその映像を楽しみ且つ、自分の魂の進歩のための教材として色々に扱うだけの事なのである。 そして、それを自己の私的所有として執着するとき、その結果は悲惨な結果を招くのである。


                 谷口雅春師 『生長の家』 昭和40年10月号

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