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『数』 が重要な力となる

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 新聞などは勝手に自分が世論の代表者であるかの如く大きな口をたたいているが、しかし地方選などの結果に見ると、決して新聞の宣伝しているとおりのことを国民は納得していないのであって、新聞は左翼的な傾向を非常に支持しておるけれども、正しい世論や国民の考えとはそういうものじゃなくて、もっと正しい方向に向いているということが現われている。

 そういうわけで吾々の運動は、隠れているところの世論をバックボーンとして求めていながら、それを見出し得ないで暗中模索しているようなものを与える偉大な運動であるということを自覚して吾々は、もっと勇気を持って積極的に社会、殊に新聞雑誌の啓蒙等に向かって活動しなければならない。

 吾々は愛国運動と言っても右翼的な非常に過激なものではなく、正しい意味での純粋な愛国運動をやっている。 生長の家青年会が全国民に範を示し、日本を本当のすばらしい実相顕現の国たらしめることこそ、吾々に課せられた、聖なる使命であるとの感じを深くするのである。
 

 この使命達成のためには、どうしても僅かの数でそれにぶち当ってゆくと、押しつぶされるというような形が出て来るわけであるから、吾々は多くの同志の数を獲得しなければならないのである。 他に対して働きかけでゆくという場合には、ことに 『数』 は重要な力になってくる。

 従ってこれは青年会一般について言えることであるが、信仰深き人が少数集まって、深く掘下げて行きさえすればいいという考え方はすてるべきで、やはり 『数』 を多数獲得し、そうしてその大きな力をもって社会に働きかけて行くということをたえず念頭に置いた青年運動をやっていかなければならないのである。

 数少なく、こじんまり集って、深く探求しようと思っても、深いように見えるけれども決して深くはあり得ないので、いつの間にかマンネリズムに陥っていたり、或は常連だけの集いということになって、沈滞するのである。 だから必ず新人を獲得する運動に力を向けていかねばならぬ。

 このような周囲に対して新しい人を多数獲得してゆくという働きの中に、真の幹部としての練成が行なわれるのである。 そのような菩薩行とか伝道とかいうことによってのみ、はじめて私たちの信仰が本当のものになってゆくのである。



                谷口清超師  『理想世界』誌 34年7月号

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