現象的には自由主義陣営側は自分のイデオロギーが正しいと思っているし、共産主義陣営はまた自分のイデオロギーを正しいと思っている。 そして果てしなき闘争を繰返ししつつあるが、吾々 “心霊界” に属する者の運動は、そのような暴力の争闘ではないのである。
現象以前の、もっと高次の立場から 『世界を取巻く神霊の一大光輪』 の一部として、神霊の世界から、彼らの闘争を止め、正しき神のみこころが地上に降臨して、地上に天界の平和が実現せんがために、活動を続けつつあるのである。
若し地上の大多数の人々が 『すべての人類・神の子である』 という吾々の正しい信仰に到達することが出来るならば、自由陣営と共産陣営とは互に微笑を浮かべながら手を握って、地上の天国建設に邁進することができる筈である。
谷口雅春師 『生長の家』誌 昭和40年8月号