「そんなことを言っても、あいつが悪いから腹が立ってしかたがない」
と言う人があります。
と言う人があります。
あいつが悪いのなら、その悪いやつが自分で腹立てて、
自分の身体の血の中に毒をこしらえていればよいのです。
自分の身体の血の中に毒をこしらえていればよいのです。
それだのに、悪くない者が腹を立てて、
毒を自分の血の中にこしらえるのは間違っています。
毒を自分の血の中にこしらえるのは間違っています。
ですから、これから自分が善いと思ったら、自分の血の中に毒をこしらえないことです。
腹を立てないようにすることです。
腹を立てないようにすることです。
そして自分が悪いと思ったときこそ、うんと自分自身に腹を立てて、
自分の血の中に毒をつくってやることです。
自分の血の中に毒をつくってやることです。
それを逆さまに、普通の人は「他人が悪い、自分が善い」と思っているときに腹をたてて、
自分の血の中に毒を飲ましているのですから、間違っています。
自分の血の中に毒を飲ましているのですから、間違っています。
これからはそんなばかなことはいたしますまい。
これからは決して腹を立てたりいたしますまい。
これからは決して腹を立てたりいたしますまい。
谷口雅春師 『人生讀本』より