正しい信仰は、恐怖から解放されたものでなければならない。
「この教えに入らないと不幸が来るぞ。 良人が半年ほどのうちに病気で死ぬぞ」 などと、恐怖の起るようなことを繰返し言われて、漁師が魚を網の中に追込んで漁獲するように、恐怖の教団に入会させられる人も沢山あるらしいけれども、おどかされて止むを得ずに入会するのは、本当の信仰ではないから価値はないのである。
それは暗い信仰であり、心に明るい燈(ひ)がともらないで、つねに 「折伏しなければ罰があたる」 と仏罰の鞭で追い廻されている信仰であるからである。
みなさんは自分の信仰が、純粋の無条件信仰であるか、おどかされて魚のように網の中へ追い込まれて自由のきかぬ状態に置かれている信仰であるかを考えて、もしそんな信仰なら、あなたの自由を奪っているその網から脱出するようにしなければならない。
真理のみ、ただ真理のみが、あなたに自由を与えるのであって、
オドシはあなたの自由を奪うばかりである。
谷口雅春師 「女の浄土」(P8)より