誰でも不快なことを聞くと、自分が不快になるのである。
人に不快なことを聞かせることは、人に不快な目をさせることになる。
人に不快な目をさせることは、相手の心を傷つけることである。
それは相手の肉体を傷つけるよりも一層大なる罪悪である。
何故なら、“心”は“肉体”よりも一層大切なものであるからである。
人の心を傷つけながら、自分が相手を傷つけている事を知らぬ人がある。
そして常に、人に“不快な言葉”を聞かせて、常に人を傷つけて止まるところを知らないのである。
だから、釈迦は 「悪いと知らずに犯す罪の方が、悪いと知って犯す罪よりも重い」 といって教えられたのである。
あなたは決して “不快な言葉” を人に話してはならないのである。
谷口雅春師 『生長の家』誌 昭和44年12月号