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道を伝えるということ

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 イエスは弟子を伝道に遣わさんとした時、 『旅のために何をも持つな。 杖も袋も糧も銀も、また二つの下衣をも持つな』 〈ルカ伝 第6章3ー4〉 とあるからである。

 私に望まるるものは 『言葉』 である。 その言葉は私が恩師谷口雅春先生より伝授されたところの 『真理の言葉』 なのであって、それを伝道する筈の私を待ち焦がれていらっしゃる以外に何物も求めてはいられないのである。

 イエスは  『人の生くるはパンのみに由るにあらず、神の口より出づる凡ての言に出る』 〈マタイ伝 第4章4ー5〉  とあるが如く、人の生命は言葉が糧となって生きているのである。 この 『生命の糧』 を求めている人達に向って、私がそれを差上げれば好いのである。

 生長の家の教えは神の言葉の啓示を、谷口雅春先生が感受せられてそれを霊感にて現代語に翻訳し普く宣布せられたのであった。 教えの根本原理は 『大調和』 であるから、この教えが家庭へ入れば一家団欒となり、郷党に弘まれば忽ち平和の風がソヨソヨと吹いて人心をやわらげ家運は隆昌に赴き、地上天国を如実に顕現せしめ得るのである。 この大真理を先生から伝授を受けた私は、それをその儘伝えさせて頂くのが私の使命であるのである。

 であるから、私が今回渡航する目的も自然と判明するのである。 即ち名誉欲のためでもなく、物質欲のためでは勿論なく、ただ御教えを伝えお使いに行くのであって、それ以外に何等の欲望が無いのだから頗る簡単である。 と同時に伝道という御業を行ずる事に就いての責任の重大さを痛感するのである。


                 中嶋 與一  『生長の家』誌 25年4月号より



光明法話の過去記事は左欄『今日の言葉』

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