神に祈るのは、自分の犯した罪を不当に赦してもらおうなどという甘い考えでやるのは卑怯なことです。 神様を対立的に置いて口先で神様にあやまったからとて、こびたからとて罪というものは消えるものではないのです。
罪が消えるのはただ吾々が絶対無罪の 「吾が実相」 に溶け込んだ時のみであります。
暗黒は口先で謝罪したからとて消えるものではないでしょう。 暗黒が消えるのはただ光に照らし出される事によってのみであります。 どうしても自分自身の救いが成就するには、本来自分自身が 「神の子」 であることが条件なのです。 自分自身の本来相が 「光明遍照」 であり、自分自身の本来相が 「智慧円満」 であり、自分自身の本来相が 「生命無量」 であることによってのみその本来相に帰入する ―― 即ち吾が実相に帰入することによってのみ救われるのであります。
谷口雅春師 『生命の實相』