真に偉大なる者は不屈の決意をもって、自分の理想を貫き通す忍耐がなければならぬ。
そのためには一念不動でなければならない。 内から外からの誘惑に左顧右眄するようであってはならない。 そして理想を貫き通すために、最も苛辣な条件をも莞爾として受け、どんな擾乱の中にも心の平静を失わず、熟慮の後は敏速に断行する果敢な精神をもたねばならぬ ―― しかしそれらの諸徳を実現し得る根本となるものは、自己が “神の子” であり、“常に神と偕にあり” との自己信頼である。 自己信頼とは仮にいうけれども、小さな自我への信頼ではなく、神への全托から来る自己信頼でなければならない。
谷口雅春師 『生長の家』誌 昭和47年2月号より