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真の自己を知れ

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 『私の哲学は先ず人間そのものの置換えから出発します。 「物」である人間から霊である人間へと価値が換るのです。 斯の如き価値の顛倒の後「人間を尊べ、先ず自分自身を尊べ」と申すのであります』  (『生命の實相』 第18巻)




 諸君が、一切の過去を清算して新しい人生の出発をするためには、先ず「自己」の置換えをしなければならない。

 人間とは如何なるものか? 人生の目的は? 今、自分は何をなすべきか? 等々の人生観が根本的に転換しない限り、人間が外面的に如何に変った如く見えても、それは一時のメッキにすぎないのである。 生長の家の御教にふれて、多くの人々がまるで別人の如く変化してゆくのは、その人々の根本的な「人生観」が変るからである。

  『人間は神の子である』

 この簡単明瞭な真理は、その人間の根本的な「観」の転換をきたし、「有限弱小の無価値な自己」より「無限強大なる絶対価値の自己」へと自己自身を置き換えることによって、別人となるのである。 人間は自己の「観」の如くに行動するものであって、自己を動物的存在であると観じていれば、動物的本能である性欲と食欲にのみ動かされ、自己を 『神の子なり』 と観ずれば、神の本質を実現すべく行動するのである。

 諸君が、自己自身を如何なる存在であると観じているか、他の統べてのことを放棄して先ず自己をしっかりと見つめよ。 諸君は一点の疑いもなく心の底から 『吾、神の子なり』 と、深く深く自覚を持っているか? 先ずこの自己内観から、諸君は出発しなければならない。 

 他の総てのことを如何にうまく処理する自信があっても、この 『吾、神の子なり』 の自覚に欠けているならば、それは砂上の楼閣の如きもので、外見は如何に立派であっても、何時崩れ去るか分らない実に危険極まりないものである。

 諸君が最も危険な時は、真の自己自身を見失った時である。 即ち、言葉をかえて云うならば、諸君が 『吾、神の子なり』 と云う自覚を失った時である。

 諸君は、先ず諸君自身を内観し、諸君の本然の姿をじっと眺めて、 『吾、神の子なり』 との自覚を、今一度深める神想観をして、最高至上なる神と一体なる吾を生活に実現しなければならない。

 諸君の本然の姿は『神』なのであるから、それ以外のくだらないことにエネルギーを浪費することは、神を冒涜することであるからである。 

 諸君! 目をつぶって合掌して坐し 『吾、神の子なり。 吾、神の子なり』 と繰り返し繰り返し唱え、諸君の本当の本当の自分を、はっきりと見極めよ! それから現象界の総てのことは、自ずから展開してくるのである。

                  生長の家青年部長  徳 久  克 己 医博
                   『生長する青年』 昭和25年12月号より

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