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Channel: 晴れときどき競馬とホークス
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存在と認識 〔1〕

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 ここに 『点』 が一つあると仮定します。

 肉眼で見える点は、いくらかの面積がある。 顕微鏡でみればその面積が拡大されて一層大きく見えるのでありましょうが、ここで話します 『点』 は幾何学上の一点というように、長さも幅も広さもない、唯の位置にあだけある抽象的な 『点』 であると考えて下さい。

 その 『点』 を一定の方向に真直にころがして行くと考えて下さい。 その 『点』 のころんだ跡があると考えますと、その跡は幅のない唯の 『長さ』 だけの延長のある 『線』 が考えられます。

 この延長のことを 『次元』 というのであります。 即ち、この 『線』 というものは幅も厚みもなく、ただ 『長さ』 という 『一つ』 だけの延長があります。 これを 『一次元の存在』 というのであります。




 発達のにぶい、ただ自分の考えだけが正しいと考えて、右も左も、周囲の人への思いやりも何もなしに利己的に生きて行く人は、 一次元的存在として生きる人で、左右が見えないのです。 目隠しをした馬車馬のような人なのです。 生命の幅が狭く、視野が狭く、それでいて、われこそは民主的生活を送っていると考えている人にこんな人が多いのです。




                   谷口雅春師 『生長の家』誌 43年3月号


 光明法話は左欄『今日の言葉』

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