他が間違をしても、相手を愛する心でその間違を静かに教えてあげることは宜しいが、
それを荒立てて、激しい言葉で非難するなどと云うことはよくありません。
若し相手を憎む心が起って、腹が立っているのでしたら、寧ろ何も言わない方が好いでしょう。
激しい言葉を使えば、そう云う激しい言葉を出す自分自身の心が乱れます。
頭がイライラして不愉快になります。
その不愉快がいつまでも続いて一日中暗いムシャクシャした気分で生活しなければなりません。
他が悪いのに、その悪い人よりも自分自身が暗いイヤな気持で暮さねばならぬなど愚かなことです。
谷口雅春師 『人生読本』 より