吾々の肉体の内には無限の自然療能力が宿っているのである。
その自然療能力こそ、心臓も肺臓も胃袋もなき一個の卵細胞からこの無限に複雑なる内臓諸機関を作り出したところの不可思議力なのである。
この不可思議力の活動を喚び覚ますことに成功するならば、如何なる病いも癒えないと云うことはないのである。
想念は不可思議力を自分の欲する形にまで誘導するところの力である。
この不可思議力を「療能力」として想念し、その方へ想念を集中するならば、その不可思議力は癒やす力として直ちに働き来るのである。
病気の時には、却って病気を思わず、
「 神の生命流れ入りて今、癒やし給いつつある 」
と思念すべきである。
『 生長の家 』誌 昭和26年5月