“病気を治したい” と思って宗教に来る人は多いけれども、“心を治したい” と思って来る人は少ないのである。 しかも、“心” が病気の原因になっている事が非常に多いのであり、“心” 以外の外傷とか毒物の吸収とかで病気になっている場合には、宗教などに来るよりも物質的治療を行う医師の方へ行く方が手っとり早いのである。
しかし外傷でも、交通事故に遭うことでも、毒物を誤って飲食することでも、その根本には、自分の “心” のうちに、そのような危険なものとの波長のあうところの自己処罰的精神とか、復讐精神とか、衝突精神とか、腹が立つとか、憎悪の心とかが潜んでいるからであるから、このような心内の破壊精神を浄化し去ることによって、そのような災害を受けなくなるようになり得るのである。
谷口雅春師 『真理』 より