吾々が若し失敗するならば相手や環境が悪いのではないのである。
自分自身の心が間違っていたのである。
形にあらわれたる失敗は、心の間違を形に映して見せてくれる鏡なのである。
だからその失敗を鏡面に映った「心」の影であるとして、自分の「心」を反省して改めれば、失敗は却って次の成功の踏石となるのである。
だから失敗しても失望することは要らない。
その形の‘あらわれ’を自分の教師であると感謝して、心を改めて、改めた心を基礎として行動にそれを実践するならば次は必ず成功するのである。
行わないで進歩すると云うことはあり得ない。
心を改めたら、改めた通り行動することが必要である。
いつまでも間違をくよくよ思うな。
失敗は踏石である。
踏石の上にいつまでも留まっていては、次に進むことは出来ないではないか。
谷口雅春師 『真理』 第8巻 信仰篇 より