“縁のない衆生はひとりもない”。
ただ機縁が熟しているかいないかです。
釈迦に弓を引いた提婆達多も成仏する。
キリストを売ったユダも成仏する。
地獄も餓鬼も修羅道も成仏する。
地獄も餓鬼も修羅道もいっさいの不完全なものは実在ではないから、やがて消え去る運命をもっているのです。 そのほかにありようはないのです。
罪でも病気でも悪癖でも結局は消えてしまってその人は結局救われるほかはないのですけれども、相手が反抗しているのをこっちから “強制的” に救うことはできない。 それは人間は本来自由を与えられているから、強制することができないように造られているからです。
強制して救ってよいくらいなら、神さまはわれわれの努力をまたないでも、その無限力をもって強制的に罪を消し迷いを消し、この世には光明世界が実現していなければならないはずです。
谷口雅春師 『生命の實相』 第4巻より
光明法話過去記事は左欄『今日の言葉』