常に生命の本源者なる神に心を振り向けて感謝するようにするがよい。
そうする事によって、あなたの心は神につながり、神の祝福の霊波と波長が合い、神の祝福を充分に受取ることができるのである。 そのような心境になるとき、神の恵みと供給の霊波とは常にあなたの日常生活に必要な事物や、協力者となって具体化して、あなたの身辺にあらわれて来るようになるのである。
あなたが感謝によって、神の祝福の霊波に波長が合うことができているという自信が出来たとき、不安感情というものが消えてしまい、心が常に平静であって安定を得ることになるのである。 そしてあなたの日常瑣末な生活にもまた何等かの大事業の計画遂行にも、神の善知識の導きを受ける自覚で出来て来るのである。
“我れ是を為す、神と倶になしつつあるのである” という信念が出て来るから、事にのぞんで、落着いて判断することが出来、決断を要するときには速やかに決断することが出来、何を行うにも躊躇逡巡することなく、する事為す事肯綮にあたって希望を成就することができるようになるのである。
しかし神に感謝するには、思念や口先だけの感謝では、偽善に陥り、虚礼に陥るおそれがあるのである。
感謝にはその実行としての報恩行を伴わなければならないのである。 神への報恩行というのは、神の人類光明化の御意志に、世界平和の促進に、世界平和の中核体としての日本国家の実相顕現に、 “挺身” “致心” “献資” の三徳を行じて、この尊き神業に協力するところが人間になくてはならないのである。
どんなに事業が忙しくとも、家事が多忙であっても、学問の事をゆるがせにできないにしても、尚、誠心(まごころ)がありさえすれば、“挺身” “致心” “献資” の三徳全部を行ずることができるし、そのうち一徳位は尚さら容易に出来得るのである。
出来ないのは、やる気がないからである。
谷口雅春師 『生長の家』誌 45年6月号より
光明法話の過去記事は左欄『今日の言葉』