神は “無限” である。
“無限” の内容を、時間空間面に一ぺんに表現することは不可能である。
“無限” を現象面に表現するためには、それを象徴的に 『今・即久遠』 又は 『有限即無限』 的にあらわすか、あるいは時間的序列を通して徐々に無限内容を発展的に展開して行くより仕方がないのである。
神の無限内容が徐々に発展的に展開して行きつつあるのが、普通の人々の日常生活であり、また時として 『今即久遠』 の生命的自覚を一瞬のうちに経験することがあるが、それは或る瞬間に於いてであり、いつもは必ずしもそうではないのである。
時間的に発展的に、無限内容を展開しつつある日常生活に於いては、私たちの生活は、常に新たなる様相を示し、新たなる内容を呈示しつつあるのである。
換言すれば私たちの生活は、“日々新生” だということができる。
永遠の新生、時々刻々の新生 ―― 無限の生長 ―― これが私たちの生活であるのである。
谷口雅春師 『生長の家』誌 昭和42年2月号