Quantcast
Channel: 晴れときどき競馬とホークス
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2064

地上に永久平和の天国を建立するには

$
0
0
 

 世界平和の祈りでも、現実の戦争の悲惨を心に描いて 「戦争はこんなに悲惨だから、戦争を止めましょう」 と唱えて、いくら人類や、各国の元首や政治当局者に呼びかけでも、世界に平和は来らないのである。

 戦争を心に描いて戦争を消そうと努力しても戦争が止まない、世界いたる処に戦争の火がくすぼっており、国内には “平和運動” と称しながら闘争が絶えないでいるのは、家庭不調和を心に描いてそれを治そうと色々に工夫すればするほど、それを逆にとられて、不調和が益々甚だしくなるのに似ている。

 それは実相の大調和の姿を観ぜす、妄想によって描いた “戦いの世界” に心が捉われて、謂わば妄想という催眠術師の暗示にひっかかっているからである。 

 すべからくわたしたちは暫く肉眼を閉じ、戦争の悲惨を思わず、戦争を心に描かず、  「既に、神を中心として、一切のもの神の御心によって出で、一切のもの神の御心に中心帰一し、秩序整然、それぞれの個性ある使命に邁進しつつ互いに冒し合うことなき大調和の実相の世界」  を観ずること。 このような実相を観ずる人の数が妄想の世界を観ずる人々よりも多くなること。

 これによってのみ実相の完全世界が現象化し来って地上に天国浄土が建設されるのである。 そのほかに地上に天国を招来する方法は絶対にないのである。


            谷口雅春師  『白鳩』誌  昭和46年11月号

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2064

Trending Articles