どこの宗教でも、夫に隠しごとをしてよいとは教えられないと思います。
貴女はもっと積極的な態度で生活に臨んで下さい。 夫に内証にするのでなく、胸襟を開いて夫と語り合って下さい。
貴女は人類光明化運動という立派な運動をしているのだけれど、夫はケチン坊だから出費することは許してくれないと決めてかかって、内証で出費して居られますけれど、心の中は “内証” ということについての罪悪感で明るくないでしょう。 人類光明化をしているつもりでも、自分は暗い気持ちであるに相違ありません。
自分が先ず光って、その光りを他へ及ぼして欲しいものです。 自分の光りが強ければ強いほど周囲もまた明るくなるわけであります。 貴女は優しい言葉、謙虚な態度で夫に話しかけて下さい。 そして夫に真理を伝えて上げて下さい。
貴女の夫は、生長の家は他の宗教より良いと解って居られると貴女は申されますが、どの点を良いと御存知なのでしょうか。 いくら良い教だと頭脳で解って居られましても、実生活に教を生かされなかったら、知っているというだけで、自分たちの生活をより一層向上させることも出来ないし、経済的にもより豊富にすることは出来ません。
『与えよ、さらば与えられん』 という法則は真理なのであります。 他に与えることを惜しむ者は、自分も富むことは出来ません。
谷口輝子大姉 『白鳩』誌 47年7月号
光明法話の過去記事は左欄『今日の言葉』